外壁塗装・屋根塗装はDIYできるか

2023年5月30日更新

この記事は、「塗装工事なんて、ただ古くなった外壁に塗料を塗るだけでしょ?それなら自分でやったほうが安い!」とお考えの方に、一度読んでいただければと思います。

 

塗装工事をDIYするメリットは、なんと言っても「コストを抑えられる」ということでしょう。

用意するのは道具と塗料だけなので、40万円程度で済みます。

 

デメリットは転落事故や施工ミスがあっても自己責任であること。

また、プロに比べればどうしても品質が下がるということです。

 

本当に外壁塗装、屋根塗装をDIYで済ませても問題ないのか、この記事では詳しく解説していきます。

外壁塗装、屋根塗装をご検討中の方はぜひご覧ください(^^)/

 

DIYのメリット3つ

外壁塗装・屋根塗装はDIYできるか (7)

塗装工事をDIYする場合、コストを抑えられる以外にも様々なメリットがあります。

ここでは主なメリットを3つご紹介します。

 

①コストを抑えられる

塗装工事をDIYで行う最大のメリットは人件費を節約できることです。

具体的には、工事にかかる総額の半額程度になるでしょう。

 

業者に依頼する場合は、職人の人件費を2、3人分支払うことがほとんどです。

人件費は塗装工事にかかる費用の3~4割程度を占めます。

DIYで工事をすれば、大幅な費用節約が期待できるでしょう。

 

ただし、足場の設置と解体は資格が必要なのでDIYはできません。

ご自宅の全面的な外壁塗装や、屋根塗装の場合は高所での作業となるため、足場が必要です。

安全性や作業性を考えれば、足場のない状態での塗装工事は現実的ではありません。

足場代は一般的な大きさのお宅で20万円ほどかかりますが、業者に依頼しなくてはなりません。

脚立や梯子だと、作業効率は悪く、何より落下すると命に関わる恐れがあるのでやめておきましょう。

「外壁塗装の足場は必要?費用相場は?」は、こちらのページです。

 

②好きなデザインで塗装できる

DIYだと、自由にデザインをすることができます。

外壁塗装を業者に依頼する場合、3色以上だと基本的に追加費用がかかります。

細かなデザインまで指定すると、更に費用は高くなります。

 

DIYなら「窓周りは3色使って絵画のようなデザインにしよう」と、自由に決めることができます。

 

③自分の好きなタイミングで作業ができる

外壁塗装・屋根塗装はDIYできるか (8)

人気の高い業者だと、予約がいっぱいで何か月か先に着工することもあります。

完工の際のチェックなど、工事に合わせて予定を合わせなければならないことも。

 

DIYなら「次の休みに工事しよう」など、自分の好きなタイミングで工事をすることができます。

 

DIYのデメリット5つ

外壁塗装・屋根塗装はDIYできるか (1)

外壁塗装、屋根塗装のDIYにはデメリットもあります。

DIYを行う前に、どのようなデメリットがあるのかを1つ1つ見ていきましょう。

 

①命の危険性がある

DIYを検討されている方に、一番声を大きくしてお伝えしたいことが、命の危険がある行為である、ということです。

特に屋根はかなり高いところになりますから、万が一落下すれば怪我だけでは済まないことも。

 

「気を付けていれば大丈夫」と思っていても、物を落とした時、足が滑ってしまった時・・・様々なケースが考えられます。

特に塗料というのは臭いがありますから、匂いによって具合が悪くなったり、頭がクラクラして落下してしまうこともあるでしょう。

高所での作業は大きなリスクがあることを覚えておいてください。

 

②道具や材料を揃える必要がある

塗装工事では塗料や補修材料、刷毛やローラー、高圧洗浄機、養生テープなどを用意する必要があります。

必要な材料や道具をいくつかご紹介します。

 

・塗料・・・下塗り材、上塗り塗料が必要です。

 上塗り塗料は中塗りと上塗りに使用します。

 外壁、屋根、付帯部それぞれの素材を見て、適用する塗料を選択します。

 また、色や艶も選ぶ必要があります。

 

・ローラーや刷毛・・・施工箇所に合わせて毛の長さを選択する必要があります。

 

・高圧洗浄機・・・外壁や屋根の汚れ、カビ、コケをそのままにして塗装をしてしまうと、早期剥離の原因になります。

 そのため、塗装工事では塗装面を綺麗に洗浄しておくことが大切です。

 

・補修材・・・ひび割れ補修やコーキング工事に必要な材料を購入します。

 補修材を埋め込む前にはプライマーという下塗り材も必要になることが多いです。

 

どれを用意するにも、様々な選択をしなければなりません。

適当に買ってしまっては外壁や屋根に適しておらず、失敗する恐れがあります。

お住まいの状態を良くみて、道具や材料を購入する必要があります。

 

③工期がかかる

外壁塗装・屋根塗装はDIYできるか (10)

業者に外壁塗装・屋根塗装を依頼すれば、お住まいの大きさなどにもよりますが、大体2~3週間で完工します。

しかし、DIYだと3ヵ月以上はかかるでしょう。

 

なぜDIYの方が極端に工期が長いかと言うと、技術力と人数が関係します。

業者だと、ほとんどの場合が2~3人での作業です。

 

技術力や経験、知識もある業者は初めてDIYをする人に比べて、スムーズに作業ができます。

DIYだと、塗って失敗してやり直し、塗り方を調べてから作業するなど、時間がかかるでしょう。

「外壁塗装は何日かかる?期間や工程を初心者でもわかりやすく解説します!」はこちらのページです。

 

④費用が業者に依頼するより高くなるリスクがある

「DIYなら、業者に依頼すればコストを抑えられる」というのが一般的ですが、反対にDIYの方が高くつく場合もあります。

それは『失敗した場合』です。

 

DIYだと十分な知識がないまま塗装工事をすることになるので、塗膜が剥がれやすくなります。

剥がれた部分を剥がし、また塗料を購入すれば費用はかかりますし、何度も塗って見た目が悪くなる可能性もあります。

最悪の場合、1年も持たずに塗膜が劣化し、結局、業者に依頼しなければならないことも。

最終的に業者に依頼することになれば、DIYで用意した分だけ費用が無駄になります。

 

⑤近隣トラブルに発展しやすい

業者に依頼する場合に比べ、DIYでは近隣トラブルが起こる可能性が高くなります。

塗料というのは小さな飛沫になるので、風で飛んでいってしまいます。

近隣住宅や車に塗料が1滴でも付いてしまえば、損害賠償を請求される恐れがあります。

そうなればDIYで安くした分の費用は簡単に失われるでしょう。

 

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外壁塗装・屋根塗装はDIYできるか (6)

結論として、リスクの多いDIYはあまりおすすめできません。

命に関わる危険性や、近隣住民とトラブルになるなどの恐れがあります。

失敗してしまえば、結果的に業者に依頼しなければならなくなる可能性もあります。

 

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