外壁塗装で一緒に塗装する付帯部とは?それぞれの名称と役割を一部ご紹介!

2023年4月25日更新

付帯部とは、建物の屋根と外壁以外の部分を指します。

外壁塗装では、大抵の場合、他の部分である『付帯部(ふたいぶ)』も合わせて塗装します。

 

「見積もりに書いてある付帯部って何?」

「外壁だけじゃダメなの?」

「付帯部のどこを塗装したらいい?」

 

この記事では、そんなお悩みを解消します!

お住まいの大切な付帯部について、事前に知っておきましょう。

 

付帯部(ふたいぶ)ってどこ?

外壁塗装で一緒に塗装する付帯部とは?それぞれの名称と役割を一部ご紹介! (4)

付帯部は屋根・外壁以外のパーツを言います。

具体的には、以下のような部分です。

・破風板

・鼻隠し

・雨樋

・雨戸、戸袋

・庇

・水切り

・軒天、上げ裏

・帯板、幕板

・シャッターボックス

・換気フード

・ポスト

・玄関ドア

・エアコンホースカバー など

 

これらの部分も、屋根や外壁と同じように、徐々に劣化していきます。

かといって、全部の部分が塗装が必要とは限りません。

 

付帯部も塗装した方がいい?

外壁塗装の際、多くの場合が付帯部も一緒に塗装しています。

しかし、必ずしも塗装しなくてはならない、というわけではありません。

 

付帯部も塗装した方がいい場合とは・・・

付帯部は素材が木製や鉄、塩化ビニルなどの場合は劣化しやすいので塗装をした方がいいでしょう。

塗装することで、塗膜が部材を守ってくれます。

部材自体が傷んでしまうと、塗装工事では補修しきれずに交換が必要になります。

ただ、塗装よりも交換の方が費用は高くなります。

 

塗装をすることで部材の寿命を延ばすことができ、コストも安く抑えられます。

付帯部が歪んだり破断してしまった場合は交換せざるを得ませんが、そうなる前に塗装をして部材を長持ちさせてあげましょう。

 

また、外壁塗装をして外壁がピカピカになっても、雨樋や軒天がボロボロのままだと、どうしても目立ってしまいます。

お住まいの美観を向上させるためにも、外壁塗装の際は付帯部も併せて塗装されることをオススメします。

 

どの部分を塗装するべき?

具体的にどの部分を塗装すればいいのか、それぞれの名称と役割を一部ご紹介します。

 

軒天(のきてん)

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軒天は上げ裏、軒天井、軒裏天井とも呼ばれている部分です。

地上に立ち、建物を見上げた時に見える天井(屋根や庇の裏)をいいます。

 

日陰になる部分なので、直射日光は当たらないのですが、乾燥しにくいのでジメジメと湿気がこもりやすいです。

そのため、カビや苔が繁殖したり、塗膜が剥がれやすい場所です。

 

軒天というのは、屋根や庇の湿気を逃す役割をしているので、塗装の際は透湿性の高い塗料を使用します。

 

雨樋(あまどい)

外壁塗装で一緒に塗装する付帯部とは?それぞれの名称と役割を一部ご紹介! (1)

屋根の周りや外壁の外側に長く取り付けられている雨樋も、ほとんどの場合、塗装が必要です。

 

雨樋の素材は塩化ビニルというプラスチックのものが多いです。

プラスチックは紫外線に当たると衝撃に弱くなって割れやすくなります。

 

そのため、紫外線による劣化を防ぐために耐候性のある塗料で塗装をする必要があります。

塗装をしても約10年で塗膜が劣化するので、10年ごとの塗装をオススメします。

 

塩化ビニルではなく、銅製の場合はもともと強固なので塗装は不要です。

 

破風板(はふいた)、鼻隠し(はなかくし)

外壁塗装で一緒に塗装する付帯部とは?それぞれの名称と役割を一部ご紹介! (2)

破風板とは、屋根の側面に設置されている山型の板をいいます。

鼻隠しも屋根の側面に設置されていますが、山型の方ではなく、雨樋の下地になっている細長い板です。

 

破風板や鼻隠しはケイカル板や木材のものが多いので、部材の保護や美観を向上させるために塗装が必要です。

 

これらの箇所は紫外線や雨風を受けやすい場所なので、劣化が進行すると部材が水分を吸ってしまい、ボロボロになります。

そうなると部材自体がベロッと剥がれたり、穴が開いて、雨漏りや害虫・害獣の住処になる恐れがあります。

そのため、定期的に塗装をして寿命を延ばしてあげましょう。

「雨漏りスピード補修」については、こちらのページです。

 

水切り

外壁塗装で一緒に塗装する付帯部とは?それぞれの名称と役割を一部ご紹介!2

水切りとは、外壁と基礎の間にある細くて長い板金を指します。

水切りは塩ビ鋼板やスチールで作られていることが多く、塗膜が劣化すると錆びてしまいます。

 

錆びた水切りは脆くなり、雨水が侵入すると建物の土台を傷めてしまいます。

お住まいの耐震性の要となる大切な部分ですので、錆び止めなどの塗装が必要です。

 

庇(ひさし)

庇とは、窓の上や玄関ドアの上に取り付けられている小さな屋根をいいます。

庇はスチールでできているものが多いです。

塗膜の劣化を放置すると錆びが発生するため、錆び止めなどで保護してあげましょう。

庇が錆びることで雨漏りに繋がるケースも少なくありません。

 

雨戸、戸袋

窓を保護している雨戸、戸袋もスチールでできているものが多いです。

それらを保護している塗膜が劣化すると錆びが発生します。

 

錆びは1度発生すると部材をどんどん腐食させて、最終的には穴が開いて雨水が入り込んでしまいます。

錆びの発生を防ぎ、雨水や紫外線などの外的ダメージから部材を守るためにも塗装は重要です。

 

なお、素材がスチール以外のアルミや銅製のものなら、もともと強固な素材でできているので塗装は不要です。

 

幕板

幕板は帯板ともいい、ある場合とない場合があります。

1階と2階の外壁の間や、外壁に縦に取り付けられている板をいいます。

その役割は外壁の見た目を良くするためです。

 

ひび割れや塗膜の剥がれ、膨れなどの劣化が進行すると、幕板が原因で雨漏りが発生するリスクが高まります。

そのため、劣化が生じている場合は外壁と同じタイミングで塗装するのがいいでしょう。

美観の面で見ても、外壁を塗装して外壁を横断している幕板を塗装しなければ、幕板の汚れが際立ってしまいます。

 

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付帯部も、お住まいを作る大切なパーツです。

劣化を放置すると思わぬトラブルに発展することもありますので、定期的に塗装をしましょう。

 

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