雨樋の注意すべき症状とは?メンテナンス方法もご紹介します!

2024年2月12日更新

雨樋は屋根から落ちてくる雨水を集めて地面や下水へ流す役割を担っています。

そんな雨樋に何かしらの不具合が起こっていませんか?

雨樋が歪んでいる、雨水が溢れている、破損しているなど起こっている場合は早めに補修することをおすすめします。

雨樋を良好な状態に保っておくことで、お住まいの寿命を延ばせるからです。

 

この記事では雨樋の劣化症状を詳しく解説します。

メンテナンス方法もご紹介するので、症状に気付いたら早めに対処しましょう。

 

メンテナンスが必要な雨樋の劣化症状

雨樋ではどのような症状が出てきたらメンテナンスをする必要があるのでしょうか。

代表的な雨樋の劣化症状を確認してみましょう。

 

雨樋のつまり

雨樋はゴミや落ち葉、鳥の羽、土埃などでつまることがあります。

特に軒天や集水器につまりが起こりやすいです。

雨樋にゴミが溜まってしまうと水の流れが悪くなり、だんだんと押し固められてほとんど水を流さなくなる場合もあります。

定期的に雨樋の清掃をすることで雨樋が外れたり破損するリスクを下げることができます。

 

本体の歪み

雨樋は丈夫に作られていますが、積雪による雪の重量で歪んだり、台風でものが飛来してきて破損が起きることがあります。

集中豪雨のときにも雨水が溢れ、歪みが生じる場合があるのでチェックが必要です。

歪むと雨樋の傾斜が悪くなってしまい、雨水をスムーズに流せなくなります。

歪んだ場合はプロの業者に依頼して調整してもらう必要があります。

 

割れ、ヒビ

雨樋は割れたり、ヒビが入って破損することがあります。

雨樋が割れるのは最終的には物理的な刺激があった場合がほとんどで、強風で瓦が飛んできてぶつかったり、雪が積もって重さで割れるのが典型的です。

ただ、雨樋にヒビが入る原因として紫外線による劣化もあり得ます。

長年使用している雨樋は強い日差しにさらされている間に素材が劣化してヒビが入ることがあります。

ヒビや割れがあると水が漏れてしまって雨樋が機能しないので修繕や交換をしましょう。

 

接続部の不良

雨樋は一つのユニットではなく、複数のユニットが接続して作られています。

接続部に浮きや隙間ができてしまうと、その間から雨水が漏れてしまいます。

継ぎ手の部分の劣化は見た目ではわかりにくいので、雨が降っているときに気付くことが多いでしょう。

よく見てみる雨樋の継ぎ目の部分に隙間が見えるので、定期的に接続部の点検をするのがおすすめです。

もし隙間がありそうならプロの業者に相談して、きちんと調べてもらいましょう。

 

金具の錆び

雨樋を接続している金具の錆びは雨樋のメンテナンス時期を示唆している症状です。

金具が錆びるくらいに長く使用していると、雨樋本体も経年劣化を起こしている可能性が高いと考えられます。

錆びた金具は留める力が弱っていて、強風で緩んでしまうリスクもあるでしょう。

見た目も悪くなってしまうので、美観の面でも考慮して早めに修理を依頼することをおすすめします。

 

雨樋の不具合を放置するリスク

雨樋の注意すべき症状とは?メンテナンス方法もご紹介します! (1)

雨樋の劣化症状を放置すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。

ここでは雨樋の劣化を放置すると起こり得るトラブルについてご紹介します。

 

雨樋の状態の悪化

雨樋の不具合を放置すると状態が悪化していき、簡単なメンテナンスでは対処が難しくなります。

例えば、雨樋が詰まり始めた段階なら落ち葉を取り除くだけでも修理可能でしょう。

しかし、汚泥が詰まってしまったら手の打ちようがなく、雨樋全体を交換しなければならない場合もあります。

小さなヒビが広がって割れたり、金具の錆びが原因で雨樋が脱落することもあるでしょう。

 

外壁の劣化

雨樋の劣化を放置すると外壁にも悪影響があります。

雨樋は屋根を伝って落ちてきた雨水を外壁にかからないようにする役割を担っているからです。

外壁もきちんと塗装をしていれば防水性がありますが、塗装が傷んでくると十分に保護できなくなります。

すると、外壁材に雨水が浸透して、外壁自体を劣化させることになります。

外壁は目の高さにあるので雨樋よりも劣化に気付きやすいでしょう。

外壁が傷んでいるのに気付いたら、雨樋もチェックするのがおすすめです。

 

雨漏りの発生

雨樋に不具合が起こって外壁の劣化が進むと雨漏りが起こり始めます。

外壁に染み込んだ雨水が内壁にシミのようにして出てくるのが典型的です。

また、部屋の中には入ってこなくても、建物の躯体を濡らして劣化させてしまうリスクがあります。

建物の躯体が劣化してしまうと建物自体の寿命が短くなり、建て替えをしなければならない可能性が出てきます。

雨漏りになる前に雨樋のメンテナンスをすることが大切です。

 

土地の劣化

雨樋が機能しなくなると屋根に降った雨水が地面に直接落ちる分が多くなります。

高い位置から土地に雨水がボタボタ落ちると、土地を緩くしてしまうリスクがあります。

初期には水たまりができるくらいで済みますが、だんだんと状態が悪化していきます。

地盤が緩んで建物が傾いてしまう可能性もあるので早めの対処が必要です。

土地自体が劣化してしまうと、最悪の場合には基礎工事からやり直さなければならない可能性もあります。

 

雨樋の劣化症状の対処法

雨樋の注意すべき症状とは?メンテナンス方法もご紹介します! (3)

雨樋の劣化症状が見られたら、症状に合わせて適切な対処をしましょう。

ここでは雨樋の基本的なメンテナンス方法を紹介します。

 

集水器や軒樋の清掃

雨樋がつまっているときには集水器や軒樋に溜まっているゴミの清掃をしましょう。

落ち葉などのゴミを取り除くだけでよく流れるようになることが多いからです。

高所作業なので転落のリスクがあるため、プロの業者に依頼して清掃してもらうのがおすすめです。

 

部分補修・部分交換

雨樋が歪んでいるときや、接続部の劣化が見られるときには部分補修で対応できるでしょう。

接続部に少し隙間があるくらいであれば、コーキング材で埋めるだけで修理できる場合もあります。

また、雨樋はパーツを組み合わせて作られているので、部分的に歪みや割れがあるだけであれば全体を交換する必要はありません。

部分補修で済ませられるかどうかは雨樋の状態を全体的に見てみないと判断できないので、プロの業者に点検してもらいましょう。

 

全交換

経年劣化で雨樋全体が劣化している場合や、あちこちが破損している際は雨樋を全交換します。

部分交換よりも工事費用は高くなりますが、雨樋全体を一新させられます。

劣化している箇所が多いときには、部分修繕や部分交換をしても、すぐにまた修理が必要になる可能性があります。

全交換をすれば当面は快適な状態になるので、工事を何度もやりたくないというときにも適している方法です。

 

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