塗装工事のシーリング(コーキング)の重要性とは
2023年10月9日更新
外壁塗装の見積書の中には大抵、シーリング、またはコーキングの記載があります。
シーリングとコーキングは厳密に言うと違いはありますが同じものと思っていただいて問題ありません。
シーリングは寿命が短いのが一般的で、劣化したら修繕する必要があります。
シーリング工事も外壁塗装も基本的には足場を組むので、一緒に施工することがほとんどです。
この記事ではシーリングの重要性を解説します。
シーリングとはそもそも何なのか、どのようなときにシーリング工事が必要なのかも詳しく説明します。
シーリングとは
シーリングとは英語の「sealing」に由来しています。
英語のsealは封をするという意味があります。
具体的に言うと、シーリングは外壁材やサッシなどの継ぎ目に封をしているゴム製の樹脂です。
外壁はサイディングなどの建築材料を組み合わせて作られていて、部材同士にはつなぎ目があります。
外壁材とサッシの間にもつなぎ目があるので、その部分から雨水が入り込むリスクがあります。
シーリングはつなぎ目を埋め、雨水や隙間風の侵入を防いでくれています。
また、シーリングは柔らかい素材なのでクッションとしての役割も持っています。
地震などによって建物が振動したり、熱によって膨張することで外壁材同士が接触すると、割れや歪みが生じるリスクがあります。
シーリングがきちんとできていれば緩衝材になるため、外壁材が傷ついてしまうリスクを減らすことができます。
そんなシーリングの寿命は一般的におよそ7~10年と言われています。
外壁に施されている塗料で最も多い、シリコン塗装の寿命が平均的には10年なので、同じくらいのタイミングでシーリング工事をする必要があります。
シーリングの劣化症状
シーリングが劣化しているときには早めに工事をすることが大切です。
劣化しているにも関わらず、長期間放置するとシーリングの劣化によって雨漏りなどのトラブルが発生する恐れがあります。
ここでは、シーリングの代表的な劣化症状についてご紹介します。
黒く汚れている(ブリード現象)
シーリングは可塑剤という材料が含まれています。
シーリング材と、その上に塗装した塗料との相性が悪いと可塑剤が表面に浮き上がってくることがあります。
この症状をブリード現象といいます。
ブリード現象が起こると塗料が反応したり汚れを吸収し、黒く変色します。
そうなると見た目が悪いだけでなく、シーリングが痩せてしまいます。
剥がれている
サイディングボードやタイルなどの建材との間にぱっくりと隙間ができている状態です。
剥がれる原因は、プライマー(下塗り材)の塗り忘れ、プライマーとシーリング材の相性が悪いなどが考えられます。
施工から10年以上が経過して剥がれが起きていたら経年劣化でしょう。
防水機能が失われているので、早めの補修が必要です。
ひび割れている
シーリングの真ん中に細かくひび割れが起きている状態です。
原因は経年劣化によるもので、シーリングが寿命を過ぎていることを表しています。
地震や地盤沈下などで建物が大きく歪んだ場合に、建物が耐えきれず、ひび割れることもあります。
シーリング工事には2種類あります
シーリングが劣化したら早めの補修が必要です。
シーリング工事は大きく分けて2種類あり、打ち替え工事と増し打ち工事があります。
それぞれ、どのような工事なのかを詳しくご紹介します。
打ち替え工事
傷んだ古いシーリングをカッターなどで撤去してから、新しいシーリング材を充填する工法です。
既存シーリングの撤去の手間がある分、増し打ちよりも少し費用は高くなり、相場は約800~1,200円/mです。
シーリング工事は基本的に打ち替え工事を行います。
増し打ち工事
古いシーリングの上に、そのまま新しいシーリング材を増し打ちする工法です。
打ち替え工事と違って既存シーリングの撤去を行わない分、費用は安めで、相場は約700~1,000円/mです。
どのように工法を選択するか
シーリング工事は打ち替えが基本ですが、いくつかの例外パターンがあり、その場合は増し打ちが適しています。
打ち替え工事なら中身を撤去して新品にするので、耐久性が良くなります。
増し打ち工事だと表面だけ増し打ちしても、内側の古いシーリングにまたひび割れや隙間ができる恐れがあります。
それでも、打ち替えではなく増し打ちが適しているケースがあります。
それは窓やドアなどのサッシ周りのシーリングです。
このような場所のシーリングを撤去しようとカッターを入れると、奥にある防水紙を切ってしまい、雨漏りを起こす恐れがあります。
補修しようと工事をしたのに雨漏りが起こっては元も子もありません。
そのため、打ち替えではなく増し打ち工事を選択します。
他にも構造上、シーリングの撤去ができない場所や無理に撤去すると建材を傷つける恐れがあると判断した場合には増し打ち工事が行われます。
全部増し打ちで施工します、と言われたら?
業者によって、「シーリング工事は全部増し打ちで行います」と言われる場合があります。
その場合は、なぜ打ち替え工事をしないのかを聞いてみましょう。
外壁塗装業者の中には、残念なことに手抜き業者も存在します。
質問をして納得のいく回答がされなかった場合、その業者とは契約しないのが無難です。
シーリング工事の流れ
実際にシーリング工事はどのような手順で行われるのか、1つずつ見ていきましょう。
①(打ち替えの場合)既存シーリングの撤去
既存シーリングをカッターなどを使って撤去します。
②養生
被着面に食い込まないよう、注意しながらマスキングテープで養生します。
③プライマーの塗布
シーリング材の接着力を高める役割をするプライマー(下塗り材)を刷毛で塗布します。
④シーリング材の充填
目地底にコーキングガンという道具のノズルを当て、シーリング材を十分に充填します。
⑤ヘラ仕上げ
目地幅に合うヘラでしっかりと押さえ、表面を均します。
⑥養生撤去
マスキングテープを剥がして完成です。
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